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【初心者向け】ネットショップの資金繰りについて

ネットショップを開業するに当たり、どのくらい売れば、どのくらいの利益が出るのかを開業前に考えるのは非常に重要です。 

今回は損益分岐点や売上高広告費比率といった、ネットショップ運営に必要な会計の知識を、開業前の店長さん、初心者の店長さん向けに書いてみました。

販売予定商材の粗利を把握しよう

まず、自店舗で売りたい商材の原価から売価を決定してください。売価の決定方法は、いくつかの考え方、やり方がありますが、ネットショップの場合は目標とする売上総利益(粗利)を元に売価を決定するやり方をおすすめします。 

例えば原価5,000円の商品を10,000円で売れば、粗利益は5,000円、粗利益率は50%となります。 

ここから人件費や光熱費などの固定費、販促費や広告費などの費用を差し引いて残ったものが営業利益です。 

開業する前に、この簡単な計算を必ずやるようにしてください。 

物販のネットショップで確保したい粗利益率は最低40%

商材や業界にもよりますが、ネットショップの物販の場合、粗利益率は、最低でも40%以上確保することをおすすめします。 

ネットショップでは商圏がグローバルですから、自店舗と同じジャンルの商材を売る競合他社が殆どの場合存在すると思います。 

そのような競合他社に勝つために、カスタマイズ対応や、ラッピング無料サービスなどの付加価値をつけて販売することがありますが、これらの費用が思いの外、利益を圧迫するのです。 

また、割引やクーポンなどの販促費、アクセスをあげるための広告費も、ネットショップ運営には欠かせない費用になります。 

なお、ネットショップの場合、広告費はモールの手数料などと同様に、変動費(売上に応じて増減する費用 )として考えますので、予算を決める(どのくらい販促費/広告費をかけたらよいかという判断)際には、売上高広告費比率の考え方を用いるとよいでしょう。売上高広告費比率は、広告費を売上高で割ると求めることが出来ます。   

例:売上高広告費比率 = 広告費5万 ÷ 売上100万 =5% 

※適正な広告費予算については後述 

損益分岐点売上高を求める

少し整理してみましょう。 

以下のネットショップがあったとします。 

売上高;100万 
粗利益率:50% 

■変動費 
手数料等:15% 
広告費:5% 

■固定費 
地代・光熱費:5万 
人件費:20万 

このネットショップが、どのくらい売れば、どのくらいの利益が出るのかを求めていきたいと思います。 

まず、総費用を計算します。総費用とはかかった費用全てを指します。 

総費用=固定費+売上高×変動費率 

総費用を求めたら、損益分岐点売上高が計算できます。損益分岐点売上高とは、利益がちょうどトントンになる(ゼロになる)売上高のことです。 

損益分岐点売上高=総費用÷限界利益率 

具体的に数値を代入してみます。 

総費用 = 25万 + 100万 × 0.2 = 45万円 
損益分岐点売上高 = 45万 ÷ 0.5 = 90万円 

したがってこのネットショップの損益分岐点は売上高は90万円です。売上高がこの金額を超えると、利益が出ることになりますので、このショップは黒字ということですね。 

ネットショップで利益を上げるために

ネットショップで利益を出す考え方として、売上を上げるのはもちろんですが、 

  • 粗利益率をあげる 
  • 固定費を減らす 
  • 変動費を減らす 

これらを上手にコントロールできるかどうかが、ネットショップ成功の鍵を握ると言ってもよいでしょう。無事ネットショップを開業することが出来たら、常にこの考え方を頭に入れて運営してください。 

広告費をコントロールしよう

最後に、売上高広告費比率の考え方について僕なりの説明をしたいと思います。 

一般的にネットショップはリアル店舗と違い固定費を抑えることが出来ますが、割引やクーポンなどの販促費、広告などにお金がかかり、変動費が高くなる傾向にあります。 

家賃や人件費はなかなか下げることは難しいですが、売上高広告費比率は、店長さんがコントロールすることが可能です。

売上高広告費比率が上がれば、損益分岐点売上高は上がってしまいますし、売上高広告費比率が下がれば損益分岐点売上高は下がります。 

売れるからと言って広告をかけすぎると、全く利益が出てないどころか大赤字だったということもよくあります。ですが、広告費を減らすと一般的に売上が減ります。 

このジレンマと戦いながら、少ない広告費で売上を最大化させる(広告の費用対効果を高める)ことを続けていくのです。 

※ちなみに僕の運営するネットショップでは、売上高広告費比率は8%以内と定めています。 

いかがでしょうか? 

ネットショップの店長であれば、このぐらいのお金に関する知識は必要になります。 

とはいえ、最初はなかなか難しいものです。僕も最初の頃はどんぶり勘定でしたし、正確な知識は創業当初からお願いしている税理士さんに教えてもらいました。 

個人で運営するにせよ、法人で運営するにせよ、創業当初から税理士、会計士と契約することを強くおすすめします。 

以上ネットショップの資金繰りについて記事にしてみました。 

開業前の参考になれば幸いです。 

夢のネットショップ開店に向けて頑張っていきましょう! 

この記事を書いた人
ブーブー(BooBoo)

2003年にネットショップを始め、以来ずっとEC専業の事業会社を経営しています。2023年には創業20年になりました。2014年にWebサービスの会社を立ち上げて役員を9期務め、2024年には、ECのコンサルティングを行う会社を新たに設立して代表に就任。これまで一貫してウェブ畑を歩いてきました。ニックネームは大好きな小説の登場人物から。

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