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ネットショップの基礎知識 【商品の配送方法】

言わずもがな、ネットショップは通信販売ですから、顧客のもとに商品を届けるには、全国に配送網を持つ配送キャリアを利用することになります。

日本の配送キャリアは、「日本郵便」「ヤマト運輸」「佐川急便」の3社が代表的です。

それぞれ特色がありますが、各配送キャリアの説明は、他サイトの説明のほうが詳しいので、本サイトでは割愛します。

ネットショップを始めるにあたり、知らなくてもよいことではありますが、歴史的な背景から日本の配送業界について少し説明したいと思います。(いや歴史とかいらねーし。という突っ込みは無視して進みますね!)

日本の宅配便の歴史

昔々は、郵便局が信書は郵便、荷物は郵便小包というくくりで、個人向けに配送を行っていました。

民間の運送会社といえば、製造拠点から小売店へ商品を配送する等、大きくて沢山の荷物を運ぶ物流を担っていました。

ところが、1970年代にヤマト運輸が個人向けの戸口輸送のサービスを開始。民間輸送会社が相次いで参入する戦国時代が訪れます。

1990年代には、各民間会社が取次店制度により、発送窓口を増やして、郵便小包からシェアを奪っていきます。

その当時、名鉄のこぐま便、日通のペリカン便、西濃のカンガルー便、クロネコヤマトの宅急便等、(動物のマスコットだらけ!)で各社が仁義なき戦いを繰り広げていましたが、現在宅配便は、「ヤマト運輸」「佐川急便」「日本郵便」の3社が、宅配便シェアの9割を占めるようになっています。

どの配送業者を選べばよいのか?

歴史を踏まえてようやくネットショップの配送方法の話になりますが、現在は上記3社のサービスレベルに大きな違いはないため(多少の違いはあるが)、とにかく配送料の安いところを選ぶのが肝要です。

僕の運営する会社では、1日の出荷個数は100~300個。繁忙期にもよりますが、大体毎日数十件見持つを出すようになると、各配送キャリアと、個別に運賃契約を結ぶことができるようになります。これは通常の一般向け運賃よりかなり安い金額になります。

目安として数十件と書きましたが、決まっているわけではありません。ただ、このぐらいの件数から運賃のディスカウントの話ができるのではないかなという目安になります。

まずは、このぐらいの出荷件数まで頑張ってみましょう。

裏情報ですが、営業所(日本郵便なら局)に持ち込みで単価を安くしてくれる場合もありますよ!僕の会社は一時期毎日100件以上持ち込んでました。荷物がメール便サイズや、60サイズでしたら軽バン一台で楽々運べます。この方法なら集荷の自慢に間に合わせなきゃ!って焦る必要もないので、いつも決まった時間に持ち込めます。

運賃を安くする工夫

あとは、荷物の大きさで配送サービスを使い分けることが、配送費用の節約につながります。

荷物の大きさによって運賃は変わってきますので、できるだけ小さい箱で送れるように段ボールや緩衝材に工夫をしてください。

メール便が使えるサイズであればメール便を使用する、地域によって使い分ける(佐川急便は沖縄が高いので、日本郵便に変更する等)、といった取り組みも、運賃を圧縮するのに有効です。

配送キャリア以外の選択肢

自社の倉庫から出荷を行う、ほぼすべてのネットショップは、配送をこの3社に依存しているはずですが、我々ネットショップはモールの配送網を利用することもできます。(実際僕の運営するネットショップでは、商品の一部をAmazonのFBAに預けています)

この場合、もちろん料金はかかりますが、出荷業務をアウトソースできますので、自社のリソースと天秤にかけて判断するとよいと思います。

Amazonや楽天などは自前の倉庫と配送網を持っています。
アスクルや、花キューピットなど、加盟店が近隣の配送を担って、全国の配送をカバーする形態もあります。

ネットショップ物流の今後の展望

また、モールによって送料の縛りがあり、ネットショップはモールの送料規定に従わざるを得ない場合があります。(楽天の39ショップやAmazonのマケプレプライム等)

送料を、全額お客さん負担にすると、価格競争力が落ちるので、慎重にならざるを得ず、とはいえ全て送料を負担するのは利益を大きく圧迫してしまいます。腹立たしいことですが、どうしようもありません。企業努力を続けましょう。

以上、ネットショップの配送について説明しましたが、配送費が利益を圧迫しないよう、送料設定を行い、配送費を削減する努力を常にしなければならないということが、この記事の結論で、僕の言いたかったことです。

物流の2024年問題もあり、運賃の高騰や、サービスレベルの低下が起き始めています。

2024年4月からトラックドライバーの時間外労働の960時間上限規制と改正改善基準告示が適用され、労働時間が短くなることで輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念されており、このことを「物流の2024年問題」と言われています。

知っていますか?物流の2024年問題 | 全日本トラック協会

EC業界も、行き過ぎた配送サービス(当日配送、あすつく、あす楽など)の見直しを始めています。

今後、「ネットで注文したら、届くまでに2~3日かかるのが当たり前だよね!」という消費者マインドになればいいなと思っています。

この記事を書いた人
ブーブー(BooBoo)

2003年にネットショップを始め、以来ずっとEC専業の事業会社を経営しています。2023年には創業20年になりました。2014年にWebサービスの会社を立ち上げて役員を9期務め、2024年には、ECのコンサルティングを行う会社を新たに設立して代表に就任。これまで一貫してウェブ畑を歩いてきました。ニックネームは大好きな小説の登場人物から。

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