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ネットショップ集客の基礎知識 【自社ECサイト編】

ネットショップの集客方法は、自社サイトとECモールで大きく異なります。

様々な集客方法を知り、まだネットショップを初めてないのであれば、事業計画に組み込むことをおすすめします。

どちらかに既に出店しているのであれば、もう一方の知識を得ることは今後の運営に役立つはずです。

本記事では自社サイトの集客方法について解説します。

SEO対策(検索エンジン最適化)

検索エンジンの検索結果に上位表示させるために、自社サイトのコンテンツをチューニングする方法です。

上位表示させることができれば、費用をかけずに集客が可能ですが、狙ったキーワードで上位表示させるには時間と労力がかかります。

SEO最適化については、こちらの記事をご覧ください。

メールマーケティング

自社サイトで購入や会員登録してくれた顧客宛にメールにて商品情報や、セールの情報を届ける方法です。

いわゆるメルマガと呼ばれるマーケティング手法です。

自社サイトをフルスクラッチで開発している企業でなければ、必ずどこかしらのカートシステムを使ってると思います。ショップサーブ、カラーミー、Makeshop等々。

今ではそれらのカートシステムに、メール配信機能が組み込まれている場合が多いので、手軽に安価にできますが、メールの開封率やクリック率が下がってきています。

一昔前は、「売らないメールマガジン」なんてのが流行ったりしたことがありましたが、その後どうなったのかわかりません。もはや、メールメディアは双方向可能なソーシャルメディアに取って代わられました。

しかしながら、的を得たタイミングで本当に顧客にとって有益な情報を提供し続けることができれば、まだまだメールマーケティングは有用性があります。

僕の運営するネットショップのひとつでは、15年以上メルマガを書き続けています。

メルマガ配信の翌日にはアプリのDL数が5倍以上になったり、新入荷商品が1日で売り切れたりすることもあります。

一朝一夕にはいきませんが、運用し続けることで、ノウハウが蓄積され、効果を発揮することができます。 

WEB広告

GoogleやYahooなどの検索サイトの検索結果に自社に誘導する広告を掲載する方法です。

大別すると、クリック型課金と、インプレッション課金の二通りの方法があります。

広範囲なマーケティングスキルと、広告のクリエイティブスキルが必要になりますが、うまく運用できれば、非常に大きな費用対効果を得ることができます。

Google広告や、Yahoo!広告では、費用対効果を高めるための様々なツールが用意されており、広告主(ネットショップ)は、それらを活用して広告のクリエイティブや、運用を改善し続けることが必要です。

常にCVRやCPAなどの数字を把握し、突然の予算超過やクリエイティブの審査落ち等に対応できるようにしましょう。最低でも月1回のメンテナンスを行うのがおすすめです。

なお、広告の運用は非常にテクニカルですので、運用を任せることができる広告代理店も存在します。

広告運用だけ外注するのもよいかもしれませんが、費用は大体どこの広告代理店も、広告費の2割が運用代行費用としてかかってきます。

それに、広告費をかければかけるほど広告代理店の報酬は大きくなるので、費用を抑えたい広告主と利益相反することになります。

広告代理店の担当者も自社のビジネスモデルを隅々まで理解しているわけではありませんので、例えばキーワードの選定や、除外キーワード、配信時間の調整など細かいところで部分最適を繰り返し、広告主が思い描いているような費用対効果が得られないことがあります。

僕も過去にGoogle広告の運用を広告代理店に任せたことがありましたが、1年後に契約を解除しました。僕が運用していた時期のほうが、数字が良かったからです。

大変だと思いますが、できれば、広告の運用は自社で内製化することをおすすめします。

広告を掲載する媒体は、GoogleやYahooなどの検索エンジンのほかにも、YouTubeや、Facebook、TikTokなどのSNSも候補になります。

広告媒体によってターゲット属性が異なり、用意されている広告の種類が異なります。 そのあたりはまた別の記事で解説したいと思います。

アフィリエイト


個人や企業が運営するブログ等に、自社の商品を掲載してもらい、それらのブログ等から流入したユーザーが購入に至った場合、紹介料を支払う仕組みです。

購入が発生するまで費用はかかりませんが、自社製品を紹介してくれる媒体(アフィリエイター)を獲得するのに費用がかかります。

通常はASP(アフリエイト・サービス・プロバイダー。広告主とアフィリエイターを仲介する)を通じて自社の商品を掲載してもらうようアフィリエイターに対してPRすることになりますが、紹介料の額が低いと、アフィリエイターに取り扱ってもらえません。

アフィリエイターが扱いたくなるような商品と、魅力的な紹介料をオファーすることが重要です。

SNSによる集客

TwitterやInstagramといったSNSメディアを自社で運用して、フォロワーを獲得、ファン化して自社商品を買ってもらう、または自社のコンテンツを拡散して見込み客を増やす仕組みです。

SNSの運用は手間がかかり、ファン化するまで時間がかかるのが通常ですが、ある程度のブランディングに成功している企業や店舗であれば、早い段階で効果が出やすい有効な施策だと思います。

アカウント開設には費用がかからないため、取り組む企業も多いが、他の集客方法と異なり、費用対効果が分かりにくいため、運用担当者のモチベーションが続かず、撤退する割合も多いのが現状です。

自社アプリによる集客

近年急速にウェブの閲覧環境がPCからスマホにシフトし、スマホアプリによって自社の顧客を囲い込む戦略を取る企業が増えています。

アプリによる集客は、従前の新規顧客獲得を目的とした施策ではなく、既存の顧客をターゲットとする点で大きく目的が異なります

アプリの開発費用とランニングコストはかかりますが、前述したメールマーケティングやSNSマーケティングに比べ、既存顧客の囲い込みには最も適した施策であるといえるのではないでしょうか。

僕の運営する店舗でも、店舗の公式アプリをリリースしました。いまだ試行錯誤の段階ですが、DL数は着実に伸びています。

機会があればアプリの運用について記事にしたいと思います。

その他

他にも、プレス向けに新商品やサービスを告知する「プレスリリース」、リアル店舗と連動した販促、展示会などで商談する方法、ダイレクトメールやカタログの郵送、イベント等の協賛によるブランディング等、自社サイトの集客には様々な方法が用いられます。

ECモールではできないことができるのが自社サイトのマーケティングの面白さであり、難しさだと思っています。

この記事を書いた人
ブーブー(BooBoo)

2003年にネットショップを始め、以来ずっとEC専業の事業会社を経営しています。2023年には創業20年になりました。2014年にWebサービスの会社を立ち上げて役員を9期務め、2024年には、ECのコンサルティングを行う会社を新たに設立して代表に就任。これまで一貫してウェブ畑を歩いてきました。ニックネームは大好きな小説の登場人物から。

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