在庫とは
ネットショップに限らず、「物を売る」という有形商材を扱うすべての企業は、必ず商品や材料を仕入れなくてはならず、企業は消費者に納品するまで商品を「在庫」として保有することになります。
在庫を保管するには一定のスペースが必要になります。食品であれば温度管理も必要になります。
余剰在庫を抱えれば抱えるほどコストが増え、利益を圧迫します。一方、余剰在庫を恐れるあまり、ギリギリの量しか仕入れないと、在庫切れにより機会損失が発生し、売上に影響を与えてしまうことになります。
在庫切れによる機会損失を防ぐ
一般的なリアル店舗では、営業時間以外に在庫が変動することはなく、売り場の面積以上に商品を陳列することができません。したがって、この売り場の陳列在庫と、倉庫在庫を適切に管理することが、リアル店舗では機会損失を防ぐために重要な業務になります。
対して、ネットショップでは倉庫在庫の概念はなく、保有するすべての在庫をネット上に陳列することが可能です。
さらにリアル店舗と異なり365日24時間販売することができます。ネットショップにとって物理的な制約は、在庫を保管するスペースだけであり、インターネット上の複数の店舗で在庫を共有することもできます。店舗ごとに在庫を確保する必要がないのです。
ネットショップでは在庫を必要最小限に抑えることができ、すべての在庫を陳列できるという利点があります。
ネットショップの在庫管理方法
ネットショップの在庫管理方法は、一般的には商品ごとにユニークな在庫管理番号を振り、在庫表を用いて管理します。
なお、商品にユニークな番号をつける、これができてないと、後々多店舗展開する時に苦労することになります。商品番号とか、在庫管理番号、呼び方は何でも構いませんが、ネットショップで陳列するすべての商品に番号をつけるようにしてください。
例えば、自店舗がオリジナルスイーツを扱う店舗だとして、もちろん型番などはありませんが、ネットで販売する時にはネット販売のための管理番号を付けてください。どこのECモール、自社サイトカートシステムでも商品は番号で管理します。半角英数字でつけるようにしてください。
例:
ふわふわ卵プリン ftp001
ふわふわ卵プリン3個セット ftp001-3
かぼちゃプリン kbp001
かぼちゃプリンギフトセット kbp001g
英数字の組み合わせはできるだけ短く、商品を連想させるものが良いと思います。冷凍か常温か管理方法の識別子をつけてもよいでしょう。冷凍なら先頭に「f」をつけるとか、仕入れ先の頭文字をつけるとか。自社で管理しやすいようにつけましょう。
商品に番号を付けたら、商品名と個数を在庫管理表に記録し、サイトで注文があれば在庫表を更新します。
商品数が少ない、あるいは在庫を共有する店舗数が少ない場合は、エクセルなどで作った在庫管理表に入力していけば、問題なく管理できるでしょう。発注点を決めておき、発注点を下回ったら商品を作るなり、発注して在庫を補充するのです。
ですが、商品点数が多く、注文件数も増えてくると、売り越しや在庫のズレが発生するようになってきます。
多店舗在庫自動管理システム
これらの問題を解決するために、近年のネットショップ業界では、「複数店舗で大量の在庫を共有し、同期させることができる在庫管理システム」の導入が進んでいます。
例えばショップA,B,Cの3店舗で同じ商品aを販売、商品aの在庫が5個であった場合、ショップAで商品aが2個売れると、在庫数は3個となります。当然、ショップBとショップCの商品a在庫も書き換える必要があります。その書き換え作業を自動で行うシステムです。

僕の運営するネットショップでも、大量の商品在庫を抱えているため、それら全てを複数店舗に掲載し、在庫を自動連携させる在庫管理システムを自社開発しています。
僕たちは在庫連動システムを自社で作ってしまいましたが、今ではたくさんのネットショップ向け在庫管理システムがあります。POS連動や、複数拠点倉庫の連携、入出庫管理、いろいろな機能がついているものもあり、自社の運用に合わせて選ぶとよいでしょう。
「ネットショップの多店舗展開の意義」や、「在庫管理システムの選び方」のような記事は、また別の機会に書こうと思います。


