ネットショップの運営は、時間がいくらあっても足りないと感じることが多いですよね。商品の選定から在庫管理、マーケティング活動に至るまで、やるべきことは山積みです。
そこで重要になってくるのが、効率的な時間管理術です。今回は、ネットショップ運営者が時間を有効に使うためのテクニックをいくつかご紹介します。
タスクの優先順位を決める
ネットショップ店長にとってもっとも優先的に取り組むべきタスクは、マーケティングです。
もし、この優先順位がごちゃごちゃになっていて、軽いタスクを優先しているという場合は、まずはその認識から改めてください。
繰り返しますが、ネットショップ店長にとって最も重要なタスクは、売り上げを上げる仕事です。その認識ができたら、重要度の高い順にタスクを並べてください。
タスクのゴールを明確にし、時間を見積もる
優先順位が決まったら、タスクのゴールを明確にします。「これができたらタスク完了」というゴールを設定してください。このゴールがないといつまでもタスクが終わらないことになります。
ゴールが明確になったら、ゴールに到達するまでの作業時間を見積もります。時間の見積もりとは、そのタスクがどのくらいの時間で完了するのかを把握することです。それにより、一日のスケジュールを組み立てることができます。コツは少し余裕をもって見積もることです
明日できることは明日に回す
タスクに優先順位をつける際に、すぐにやらなくて良いタスクは後回しに知るとよいです。すぐ終わるからといって先に小さなタスクから片付ける人もいますが、ネットショップ店長はそれをやるべきではありません。
今日やらなければならないタスク、重要なタスク、自分でなければできないタスク、を必ず優先してください。それ以外のタスクは時間が余った時にやるようにします。
時間内に終わらせる意識を持つ
タスクごとに時間を見積もり、一日のスケジュールに組み込んだら、その時間内で完了させるようにしましょう。これにより、一つのタスクに没頭しすぎて他のタスクがおろそかになることを防ぎます。
時間内に終わらなかったら、もう一度残りの作業時間を見積もり、スケジュールを組み立てなおします。それを繰り返していると、正確な見積もりができるようになります。
タスク管理ツールを活用する
タスクを付箋にして、机やモニターにペタペタ貼っていませんか?ネットショップ店長ならデジタルツールを活用しましょう。タスクを効率的に管理できるタスク管理ツールは、有料、無料のものを含めて多く存在します。これらを使えばタスクの運戦順位付けはもちろん、進捗状況、タスクの共有もできます。
おすすめはTrelloです。僕の会社ではショップブランドマネージャー全員がTrelloのアカウントを持ち、プロジェクトを共有しています。
部下に任せる
在庫管理や入出庫作業など、マニュアル化できる仕事はネットショップ店長がやるべき仕事ではありません。さっさとマニュアルを作成して、人に任せるようにしてください。
これにより、重要な売り上げを作る仕事に集中する時間を確保できます。
メールのチェックは時間を決める
メールのチェックは一日に数回、決められた時間に行うとよいです。
毎日数百通のメールを処理するのがネットショップです。店長が見るべきメールだけを選別する工夫も必要ですが、それよりも常にメールをチェックしているという状態をなくすことです。そんなことをしていたら、集中力が続きません。
おすすめは朝出社直後に1回、夕方に1回です。問い合わせメールの対応はスタッフに任せてください。メールチェックの時間を決めたら、その時間以外は一切メーラーを開かないようにしましょう。
休憩を取り入れる
長時間作業を続けると効率が下がります。適度に休憩を取り入れ、リフレッシュすることで作業効率が上がります。
夜中に書いたラブレターが支離滅裂なことってよくありますよね(笑)朝見返すと破り捨てたくなるのですが、仕事も一緒です。
脳が疲弊している状態で作業するとミスも増えますし、成果物がゴミレベルになります。疲れたなと思ったら躊躇なく休憩してください。
なお、ネットショップでは各自の判断で自由に休憩できる職場のほうが良いと思います。一定数休憩ばかりする社員もいますが、その対応はまた別の話になります。
完璧を目指さない
設定したゴール以上の完成度を求めてはいけません。よく完璧な成果物、完璧な仕事を目指す完ぺき主義者がいますが、ネットショップ店長は「最善」主義で行きましょう。
完璧を目指すと、時間がいくらあっても足りません。80%の完成度で良いと判断できるものは、そこをゴールにしてください。場合によっては想定していたゴールの手前で良い場合もあります。ゴールは動かしても構わないのです。
いかがでしたでしょうか。
これらは実際に僕が行っている方法です。現在店長の人も、これからネットショップを始めようとする人にもすぐに使えるテクニックです。
特に、「タスク完了までの作業時間を見積もる」ということに対しては、僕は一家言ありますので(笑)、機会があればもう少し詳しく書きたいと思います。
これらの時間管理術を実践することで、ネットショップ店長はより多くのタスクを効率的にこなし、ビジネスの成長につなげることができると思います。
時間は有限です。賢く使って、ネットショップ運営の成功へとつなげてください。